「運命と宿命」
師範  藤本 恵祐

 2006年08月13日

 「運命」=人の意思を超越して幸・不幸をもたらす力。また、その力によって起こされる状態。 「宿命」=前の世から定まっている運命。人間の意志では変える事ができない運命的なもの。国語辞典を参照するとそう解説してあります。

 よく皆さんも「これも運命だ」とか「運命的な出会い」などの使い方をされるかと思いますが、私は辞典とは少しだけ違った解釈をしています。「宿命」はその通りですが、「運命」=自分の強い意思である程度コントロールできる人間の生きざまあるいは、よくも悪くもその結果、と勝手に理解しているんです。「運命」=「自らの命を運ぶ」、「宿命」=「自らの命に宿る」と書きますよね。

 よくよく考えれば、世の中で自分の意思で変えることができないもの=「宿命」は、自分に命を授けてくれたご先祖さまや、両親・家族、生年月日、生まれた場所くらいのもので、そのほかのことは結果の良し悪しを別にすれば自分の意思次第でたいていのことは変えることができるような気がます。

 「俺は運が悪い」ともし嘆く人がいたとしたら、その状況を回避する、あるいは改善するために、自分で出来る限りの知恵を絞り、ひたむきに行動したか?自らに問いかけてみて欲しいのです。嘆いてばかりで事態を傍観していたら、人生全て寂しくつまらない結末を迎えることになるのではないでしょうか。

 もし何かに苦しみ、逃げ出したい気持ちになったときは、気持ちをひたすら明るく持って前向きに物事を捉え、打てるだけの手を打って後は悠然と構えていてはいかがでしょう。自らの強い意志で、自分の人生はきっといい方向に変えることが出来る、即ち「運命」は考え方、行動次第でいかようにも変わると是非自分自身を励まして欲しいのです。

 今回もなにやらお堅い話しになってしまいました(笑)。さて、皆さんと空手の出会いは「運命」?、それとも「宿命」? どちらでしょうか。