「雨ニモマケズ」もくもくと鍛錬する事 |
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准師範 宮崎 祐吉 |
2006年08月20日 |
空手をはじめた理由は何ですか?と質問されて一番多く返ってくる答えは「強くなりたいから」と言う言葉ではないでしょうか。 ではどのように強くなりたいのでしょうか?誰より強くなりたいのでしょうか? 私は昨日の自分より今日の自分は強くなっていたいと思っています。そして明日はもっと強く。昨日より今日。今日より明日。明日よりあさって、そうすれば一生、強くなることも可能です。もちろん体力は年齢により変わってきます。10代後半〜20代前半が体力的には一番ピークです。でも強さは体力だけではないと思います。体力だけではない強さを学ぶためにいくつになっても私たちは稽古に励むのだと思います。 本当に強くなるためには技を正しく理解して、使えるようもくもくと自分を鍛錬しなければなりません。そして鍛錬は道場でなくても自分の生活の中でも出来ます。 「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ、夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク、イツモシヅカニワラッテイル・・・」 愚直かもしれませんが、宮沢賢治の詩の様に、いそいで結果を求めずにもくもくと自分を鍛えること、今までに習った型やその中に含まれる一つ一つの技を十分に練習して使えるようにする事。それを鍛錬と呼ぶのではないでしょうか。小技にとらわれずに物事の根本を理解する事。それが本当の強さにつながっていきます。 あわてずに急がずに自分の求める本当の強さを求めて鍛錬しましょう。明日からまたもくもくと稽古に励みましょう。 |