<祝・こどもの日>

『あいうえお、について(つらつらと)考えるの巻』

師範  藤本 恵祐

 2007年5月5日


 人間いかに生きるべきか。悩ましいテーマでもあります。
色んな哲学書やものの本でも触れられていますが、今回は私の考えを少しだけご披露させて頂きます。と、言っても特に難しい話しではなく、小さい子供達にもわかりやすく「あいうえお」にひっかけたお話しです。

 「あ」・・・「焦らない」

どんな状況に置かれても冷静さを失わず、何が最善かを考え果敢に実行する。仕事や家庭生活上のトラブルなどでも当てはまるかと思います。武道を修行して是非この姿勢を身につけたいものです。

 「い」・・・「威張らない」

人間、功績をあげ名声が高まれば、つい他人を見下したり尊大になったりしがちです。周囲にそんな方はいませんか。空手の修行でも、段位や級位が上がっても、常に謙虚に、後輩や門弟を慈しみ、自分に不足な点はどこかを模索する姿勢が欲しいと思います。

 「う」・・・「嘘をつかない」

これほど難しいことはないかも知れません。生きて行くうえで「嘘も方便」という状況もあり得ますが、やはり正直が一番ではないでしょうか。嘘をつけば、結局自分で自分を苦しめることになりがちです。人は騙せても、自分は騙せないものですね。

 「え」・・・「笑顔を絶やさない」

昔から「笑う門には福来る」とも言います。ある医学的な研究によれば、笑いの絶えない方に病気は少ないとか。声を出して笑うことにより、人体にプラスとなる脳波が出て、新陳代謝も活発になるそうです。笑顔の素敵な方には、たくさんの仲間が集まっているような気がしませんか。そのことは、物事を成し遂げる際の成功の秘訣のような気がします。いつも気難しい顔をしていたら、誰も近寄らず助けてもくれないのではないでしょうか。そういえば、沖縄の先生方は皆さん笑顔が素敵な方ばかりですね。

 「お」・・・「怒らない」

ひとときの感情でプンプンしない、ということです。どんな主義主張にも必ず一理あり。先ずは相手の立場に立ってなぜそのような言動をするのか考えてみることが大切だと思います。しかし、真に相手に非があり、反省・謝罪がないときは怒り(おこり、ではなく、いかり)の念を持って相手のためにも過ちを正し諭す姿勢は忘れてはならないと思います。

 以上は全て私自身に向けた「あいうえお」です。ご参考になればと思いご紹介しました。
皆さんの「あいうえお」(かきくけこ、でも結構です)も是非お聞きしてみたいものです。
 

 

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