突き

指導員 杉本 孝宏

 2007年10月06日

 己を守る・・空手は暴力を加える為のものではなく、身を守る為に存在するものですね。

 もしそんな事態に遭遇したら、迷うことなく‘己を守る’手段を行使することになると思いますが、受けだけではそんな事態はきっとしのげないですよね。やっぱり攻撃を加える事が必要で、その攻撃の目指すところは、相手がこちらに危害を加える事をあきらめさせる為に行う事だと思っています。

 そんな時、突きは必然的に繰り出す事になることでしょう。そこで、ふと自分の突きを考えてみると、相手が戦意を喪失してくれるまで一体何発必要なのだろう・・・(ゴホン...前提:負けない事)

  時間を要せば、その分自身にも被害が及ぶでしょうし、だんだんエスカレートしていってもしも刃物なんか出てきたら・・・って段々現実離れしてきてるかな・・。

  何が言いたいかというと、一撃必殺の突き!を目指そうということです。子どものケンカなんかでは、一発の上段突きを鼻先でピタっと止めて、相手がこいつはやばい・・・もう止めよう・・・と思えるような突き!そんな突きを目指して日々稽古するのも良いことと思います。

・握る  ・拳の打撃面  ・軽く握る時  ・強く握る瞬間  ・石の様に固い拳を作る
100%力が伝わるフォーム  ・姿勢  ・脇の絞  ・拳の返し ・下半身  ・肩甲骨
・絶対避けられないスピード  ・初速  ・終速  ・フェイント  ・狙う場所
・予測不可能な動き   ・予備動作のない始まり  etc・・・      

 突きひとつ考えただけで色々ありますが、基本はしっかり学びたいと思います。(本当は内小手など鍛えまくって受けだけで相手に戦意喪失を目指すべきかもしれませんが・・)

  PS.今回のコラムは、ケイン・コスギの己を守る(NHK教育)を見て、単に ‘己を守る’ という言葉が使いたかっただけだったり・・・
 

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