「四季について(おいしい肉を噛みしめながら)考える・・・の巻き」 |
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師範 藤本 恵祐 |
2007年10月14日 |
先日、大学時代の先輩にお誘いいただき、同期の友人とともに家族連れでご自宅にお邪魔しました。先輩のご家族とも十数年ぶりの再会となり、さっそく広い庭先でバーベキュー。JR国立駅そばの閑静な住宅街で、夕暮れの空と少しひんやりとしたそよ風に本格的な秋の気配を感じつつ、楽しいひとときを過ごしました。 日本に住んでいて一番素晴らしいことは、四季の移ろいを肌で敏感に感じることができ、その時々の旬の味覚を堪能しながら、自然の変化を目で楽しむことができることだと思っています。 春が来たなら心ウキウキ、夏が来たなら海に山にとレジャーにいそしみ・・・・おおよそ3ヶ月ごとに気候も食材も、果ては人々の装いまでがらっと変化するなんて、とても素敵ですね。 さて、この大自然と同じく、人間の人生にも四季があると思っています。楽しくワクワクする時代(春)もあれば、何かにがむしゃらに熱中する時代(夏)や、静かに落ち着いた時代(秋)、あるいはじっと耐えて変化を待つ時代(冬)、といった具合に。 今皆さんはそれぞれの人生の季節を過ごしているかと思いますが、自然の慣わしのごとく必ずや今の状態は変化して新しい時代(季節)が順番に巡ってきます。その人生の四季折々をしっかりと受け止め、味わうことこそ、まさに人間としてこの世に生を受けた喜びに通じるのではないでしょうか。
少し余談ながら、空手の修行にも四季があると考えます。入門したらとにかく楽しくて仕方がなく(春)、昇級審査に挑戦しながら夢中になり(夏)、黒帯を締めて次のステップに思いを巡らせ(秋)、指導者になり色々な壁にぶつかり(冬)、新しい悟りを得て次の目標を見出し(春)・・・・といった具合に。
(さらに余談) ☆一句 「酎ハイと仲良くサンマ喉通り」 |