京都研修を前に

師範代    平尾 裕子

 2007年11月04日

 
 今月23日より、剛柔流、日本正武館、河野館長の元に研修に行かせていただく事になりました。館長は藤沢道場、少年会員の御祖父様でもあられます。
この研修が決まるまでに、お母様にも、何度も連絡をとっていただきました。

 縁あって、こういう機会に恵まれ幸せです。が、今回の詳細が決まるまでに、いろんな変更や、手違いなど、予想外の展開が多くあり、藤本先生のアドバイスに従いながら、一つ、一つ、片付けていきました。

 そんな中で、気付いた事。今は便利な世の中です。パソコンや、携帯電話、メールなど、人と対面せずに、用事をすますツールが多くあります。電話なら、まだ会話ができますが、それ以外は情報は一方通行です。トラブルがあっても、メールより、電話。電話より、直接会う。というほうが、トラブルが広がりづらい、というか、精神的にもダメージを受けづらくなるという事に気付いたのです。

 ホテルがとれなくて、途方にくれていた時、それまでの行き詰まりを忘れさせ、温かい気持ちにさえしてくれたのは、問い合わせに対応してくれた、大阪のホテルのフロントの女性です。マニュアルの言葉なんかでなく、こちらの問い合わせに、心のこもった対応をしてくれました。

 そして、あってもいないその女性に私は憧れを感じました。顔の見えない相手に、それほど親切に、対応しているかなと、自分の事が心配になりました。メールなどの便利さ、簡単さに、忘れかけていた大事な事を思い出させてくれた出来事でした。

 これから迎える、人との出逢いを大切にしなければ、と力強く心に銘じました。空手だけでなく、いろんな事を学ぶつもりで行ってきます。
 

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