「体を操る」

指導員 杉本 孝宏

 2008年1月20日

型の稽古の際、体が思い通りに動いてくれないと思ったことはあるでしょうか。

前からよく思っている事なのですが、どうしたら思い通りに体を動かす事ができるかを、超我流なのですが、考えてみた事を話してみたいと思います。 超我流ですので・・・話半分で・・・

体を動かすメカニズムは、脳からの信号が神経を通って、動かしたい場所の筋を縮めたり伸ばしたりする事だと思います。いきなり間違ってますか?気にしない気にしない・・・本当の事は誰か今度教えて下さいませ・・・

この信号が通る神経ネットワークの伝達速度は人によって大きな差はないと聞いたことがあります。 時々、”反射神経がいいねえ〜”なんて事を耳にしたりすることありますが、反射神経というのは自分の意思とは関係なく反応する(膝をコンっとやってカックンとなる反応)反射の事で、電気信号みたいなもの、とすると体を思い通りに動かすのにあまり関係ないかなと・・・

では、筋や筋肉。これは関節を曲げたり伸ばしたりする為に必要な部位の為、大きな力や、早いスピードを生み出す時に必要なもの。ん〜思い通りに体を動かすというのと、ちょっと違うか・・・確かに思った通りの力とか、スピードを出す為には当然必要な要素ではあるけれど・・・

では型を、スーパースローでやってみたとする、早く強く動かす筋は必要ないし、差ほど個人差のない神経伝達速度も全く関係ない、でも、体は思い通りに動いてくれない・・・大事なのは、脳か?

脳がイメージを間違ってたら、こう動け!の信号も当然間違う。。
やっぱり体を思い通りに動かすのに必要な事は脳だなと。。。

でも、例えば先生の型を目にしっかり焼きつけてイメージができたとしても、私の脳は手足にイメージ通りの『動け!信号』を送れない・・・

ただし、あれなんか違うな、こうか?いやこうか?と何度も繰り返しているうちに、イメージ通りに手足を動かす為の『動け!信号』が打てるようになってくるんじゃないか・・・いやそうに違いない・・・

結論、型の稽古の際、体を思い通りに動かす為には、見本となる人の動きをよく見て覚える、
そのイメージを正確に手足に伝える事を目的に反復練習をする
。 

ということで、私はいつも誰かの真似をするようにして色々な動きを覚えるように心がけています、超我流ですが、有効な方法だと思います。 

 

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