成功の秘訣は「適当にやる」  

指導員   叢 可奈子 

 2008年5月4日

皆さんは、緊張しやすい方ですか?しにくい方ですか?
私は、とっても緊張しやすいです。人前で何かをするのはとても苦手です。
ゼミのプレゼンの時などは、緊張のあまり、自分の言っていることの意味がわからなくなります。
ある社会人の方から、こんなアドバイスをもらいました。
「プレゼンは、適当にやるのが上手く行くコツだよ。ただ、準備は時間をかけてきっちりやらなきゃだめ。それで、本番は適当にやる。これが成功の秘訣だよ。」
言われた時は、よく分かりませんでした。
適当にやる?本番が一番力を入れて望むべきじゃないの?
このように思っていました。

空手の試合で、すごく力を抜いて挑めるときがあります。
程よい緊張感の中、集中できているのが分かります。
自分がどのように動いているか、意識することが出来ます。
反対に、気持ちが高ぶりすぎて、力んで挑むことになってしまうこともあります。
緊張のあまり、パニックになり、次の動きがわからなくなってしまいます。

空手を例にとって「本番は適当に」ということを考えたら、納得できました。
練習をしっかりと行った時は、落ち着いて試合に臨めます。
練習を怠った場合は、気持ちが焦った状態で試合に挑むことになります。
この状態で力を抜くことは、そうとう難しいことです。

つまり「適当にやる」には、自分が納得出来るまで、準備をすることが必要です。
「適当にやる」ことが出来ない状態というのは、自分が納得出来るまでの準備が出来ていないということなのです。
すぐ緊張してしまう私は、自分が納得するまでの準備や練習を出来ていないということなのですね。反省です。
 

「適当」という言葉は、いい意味で使われない場合が多いですが、実はなかなか出来ないことです。
「適当にやる」ことが出来る人は、自分の考えややり方に納得していて、自信があります。
それまで地道に努力を続けてきたからこそ「適当」に出来るのではないでしょうか。

私にもいつか、「適当にやる」ということが出来るようになりたいと思います。

 

 

ホーム