水滴も石を穿つ・・ポツポツと途切れることなく」  

准師範  宮崎 祐吉

 2008年6月1日


さあ6月になりました。いよいよ少年部大会です。
先日は昇段審査でした。審査を受けた皆さんお疲れ様でした。
まずは審査を受けるところまで修行されたことに敬意を表します。
そんな皆さんやこれから昇段審査を目指す皆さん、
石の上にも三年とか、継続は力なりとか
私たちには継続することが成功につながるという名言がたくさんあります。
そこでこの一言。 (今回も私の好きな 菜根譚より)

水滴石穿 學道者須加力索
(水滴も石を穿つ 道を学ぶものはすべからく力索を加えるべし)
水到
渠成 得道者一任天機
(水到れば渠になり 道を得る者は一に天機に任す)

あまだれも久しい間には、石に穴を開ける。
道を学ぶ者は、ねばり強く努めて求める心がけを持つべきである。
水が流れてくると自然と渠(みぞ)ができる。
道を悟る者は、天の妙機に任せてその時期を待つべきである。
 

あまだれでもポツポツと継続して落ち続けると、かたい岩石にでも穴をあけることができます。これこそ空手を学ぶ私たちにとって必要な継続の力だと思います。
また、水も流れ続けていくと自然とミゾを作っていきます。このように途切れることなく続けることで自然とステップアップするチャンスを与えられるのです。

  私たちは決して帯の色だけを求めて空手道を修行しているのではありません。
続けることで身につけることができる力を求めてください。
また無理に急いで帯の色を求めないでください。
ひたむきに続けていれば自然と帯の色に見合う力が付いてきます。
そうすることで皆さんに審査を受ける天機(チャンス)が自然と訪れます。
審査を天機(チャンス)だと思えるくらい稽古しましょう。

少年会員に皆さん、空手道修行もそうですが、学校の勉強や部活動なども同じだと思います。また人間関係も同じです。
一歩一歩こつこつと自分の信じることを続けていけば必ず結果が出ます。仲間ができます。
自信が無いこともひたむきに取り組みましょう。自然と道は開けてきます。
 

今年もあと7か月。これからも三戦立ちで一歩一歩進んでいきましょう。
今年の終りにどこまで進んでいるか楽しみです。


 

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