出会い

指導員   山本 創

 2008年12月23日

 
 今回は私の沖空会入会のきっかけについてお話します。何事も出会い・きっかけというものは思いがけないところで遭遇するものです。しかもこのきっかけ、私ではなく私の妻がある女性と出会ったことを介して得られた話、この出会いがなければ今こうして沖空会に所属もしてなければ、日頃より尊敬の念を抱いてやまない先生方・共に汗を流す仲間たち・前途有望な子供たちとの出会いもなかったのだと、改めてこの出会いに感謝する次第です。

  それは今から4年ほど前の話、当時長男の通っていた体操教室でのことです。私はその場に居合わせてはおらず、長男の付き添いには妻が行っていました。その体操教室では子供が体操している間、付き添いの親は2階の待機スペースより小窓を介して子供の様子を窺えるようになっていました。母親たちは当然のように体操に励むわが子の様子を窓から窺い、同様に私の妻も子供に見入っている。と、背後の方で何やらオーラを発する一人の母親が。。その母親は手足を動かす不思議な動きをし、心なしか“スッ”という息づかいを発している様子。『何をしてるんだろう』と一瞬目を疑う妻。しかもその動きに遠慮は見当たらない、回りの目など気にすることなく堂々と。『ん?ひょっとしてやばい人?』とお顔を拝見すれば、何とも麗しいご婦人。『変な人ではなさそうだ』と思いきや、その麗しきご婦人の手足の動きはますます鋭く、素早く、そして華麗に動き始めている。その瞬間、『あっ、空手だ!』格闘技関連などまるで知見のない妻でもわかるくらいですから、よほど豪快に、見事に演舞をされていたのでしょう。

  私が日頃より子供に空手をやらせたいと言っていたこともあり、『すいません、空手をなさってるんですか?』と妻が声をかけたのをきっかけにいろいろな話をさせて頂き、そのご婦人が茅ヶ崎にある空手道場に通っていることがわかり、近く昇級審査を受けるため今練習に打ち込んでいるということが判明しました。帰ってきた妻がその日あったことについて早速私に話をしましたが、私もその当時は話半分聞くくらいのもんで、『へ〜、近くにあるんだ。ふ〜ん、家族でやってる人が多いんだ。』といった調子でありながら、結局そのご婦人を通じ家族そろって見学させて頂けることとなりました。

  見学当日、当時は今ではもう使うことのなくなった茅ヶ崎コミュニティーセンターで、4家族くらいの人たちがアットホームな感じで稽古されてました。三戦も当然やってたはずですが、何故か印象に残っていません。逆にスッと私の中に溶け込めるものだったのかもしれません。大人会員も子供もちょうど我が家と年代が近いようで自然な成り行きで入会させて頂いた記憶が残っています。

  もともと子供にさせたいと思っていた私ですが、気がつけば私も一緒に入会しており、さらに気づけば子供の数倍空手にのめり込んでいる。ホント不思議なもんです。今では空手なくしての生活シーンは想像できないこととなっています。私にとって空手はかけがえのないものとなりましたが、このきっかけ、うちの子供そしてあの麗しきご婦人のご子息が体操教室に通っていなかったら、、私の妻とあの麗しきご婦人が出会ってなかったら。。。出会いは本当に大事なものですね。  

 その麗しきご婦人はもちろん今でも准(潤?)指導員としてご活躍されています。
この出会いに心より感謝。そして次の出会いを楽しみにこれからも空手に打ち込んでいく所存です。

 

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