「今」を生きる |
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指導員 叢 可奈子 |
2009年4月20日 |
皆さんは、今を生きていますか? 話が唐突で申し訳ありません。 私は思います。 今を生きるって、ほとんど出来ていないなと。 例えば、朝起きて、顔を洗って、歯を磨く。 皆さんは「今」を意識しながら、これらのことを行っていますか? 私の場合、 朝起きて「今日はいい天気だな」くらいのことは思いますが、 その直後には、今日の研修で、出されるかどうかもわからない課題のことを不安に思ったりしています。 顔を洗っている時は、どうでしょうか。 手は確かに石鹸を泡立てているけど、 頭の中で考えてるのは、今日何時に帰宅出来るんだろう…なんてこと。 歯を磨いている時は、昨日のことを考えていました。 一人で派手に転んだ昨日の恥ずかしさは忘れもしません。笑 つまり… 私は今ここにいるけれども、意識はここにない。 もう終わってしまった過去を思い出して苦しんだり、何が起こるかわからない未来を不安に思ったりしている。 そんな時間が多いのです。 「今」のわたしはどこにいるんだろう。 これじゃあ「今」がもったいないな、と思いました。 晴れていたら、朝日を見て眩しいと感じ、空を見て気持ちいいと感じる。 顔を洗うときは、水が冷たいとか、温かいとか、その温度の心地よさを感じる。 歯を磨く時は、その歯磨き粉の味を、辛いだとか、爽やかだと感じる。 単純ですが、「今」を生きるというのは、こうゆうことだと思います。 一瞬一瞬を味わって生きていきたいと思いました。 稽古でも、ぜひ「今」を意識して取り組みたいです。 今、自分がどのような動きをしているのか。 今、自分は何を指導されているのか。 でも、もしもこんな時に、 キンキンに冷えたジョッキが頭をよぎったら・・・ これは強敵ですね。笑 補足:このコラムを書き終わってから気づいたことがあります。 実は9月に「思い出を生きる」というコラムを書いていました。 偶然の連作です!
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