“夢”を操る

指導員   山本 創

 2009年5月17日

 
 

 皆さんは『あなたの特技は?』と聞かれて何か話せるものはありますか?

 私には唯一自慢できる特技があります。それは『夢を自分の思い通りに自由に操ることができる』ことです。普段いろんな夢を見るかと思います。決して楽しい夢ばかりではないですよね?うなされるような恐ろしい夢を見ることも多々あると思います。日常生活の中で思うようにいかず、心に何かプレッシャーを感じたまま眠りについた際によくありますね。
 そういう場合、私の決まって見る夢は、人間まがいの悪党に追い詰められ絶体絶命のピンチに陥るパターンです。

 さて、そんな時、うなされ、脂汗を掻き、“ハッ”と起き上がる、なんてことにはさせないのが私の特技です。

 絶体絶命のピンチに陥ったその時、夢の中の私はこう思うのです。『いや、こんなはずはない。これは夢だ。そう、夢の中ならば全て自分の思うとおりになるはず。』そう思ってからの私は突如としてスーパーマンと化します。悪党どもに拳銃で撃たれようともその銃弾を軽く指で握りつぶし、右貫手の先からは何やら物凄いビームを発するとともに、左の手刀によりその風圧で遠くの敵も真っ二つに切り裂く男に変身するのです。

勿論空も自由に飛び、瞬間移動も当たり前、うりゃーっと気合一つで悪党どもを遥かかなたに吹き飛ばして高笑い。自分のイメージしたことが全て夢の中の現実として実現します。

 うわー、それにしてもそのイメージが子供クサ〜というわけですが、夢の中では必ず、100%ハッピーエンドにさせる自信があるのが私の特技です。  

 しかして、、、現実は厳しいものです。

 空手一つとって考えても決して思うようにはなりません。先生方の型を見て、“あの通りに”と夢見て身体を動かしても同じようには動けないのが現実です。現実は甘くないですね。それでも常にこうありたいと思うイメージを持ち続け、日々継続的に稽古に励み、こうありたいと思う自分に一歩一歩近づく努力をする他ありません。夢を現実のものとするにはやはり地道な努力が必須ですね。  

 そういえば夢の中の私の空手、あっ!こればっかりは夢の中でも思うようにいってない!?現実も夢も思うように行かない自分がいることに今気づきました。。。

 夢の中のスーパーマン撤回します。。。  


 

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