『お悩み相談室』 |
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館長 藤本 恵祐 |
2009年6月7日 |
うむ〜、いつも煩悩だらけ(108個どころか500個くらいはありそう?)の僕にはちと難しい質問じゃな〜と思いながらも、自分自身、これからの生き方を確認する意味で丁度いいネタかも、と思い直し、湘南コラムの場をお借りして回答しちゃうことにしますわ。 「いったい何のために人は生きて行くのか・・・」 これは高い知性を持った人間様だけの深き悩みでもありますね。 だいたいの方はこの「人生の過ごし方」という崇高なテーマに一度ならずぶつかり、結局答えが見つからずに悶々とした経験がおありかと思います。 そもそも、生まれてきたこと自体が自分の意思じゃないので、そこに意味や目的なんかない、と思われる方もいるでしょうし、しっかりと「自分は●●を実現することが生涯の目標であり自分の存在意義でもある」と胸を張ってお答えになる方もいるでしょう。 僕自身も「沖縄空手を首都圏に広めたい」とか「会館を建設したい」とか、割と手近な?目標は持っていますが、もっと崇高な人生の目標、指針は何?と問われたら、今の所は、ズバリ「人のために生きる」です。 人間、自分自身が幸せになりたいと思った瞬間から、「あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ」と早速悩みや不安の奴隷になりがちです。ついつい、嘘や我が侭を言ってしまう場面にもたくさん出くわすことでしょう。 ならば、ここで思い切って発想を切り替えてみてはどうでしょうか。 「自分が幸せになる前に、まず自分の周りの人に幸せになってもらうにはどうしたらいいか」、という思考回路です。 もちろん人に幸せになってもらうためには、相応の自己犠牲や努力が伴いますが、少しも自分を騙したり飾ったりする必要がなく、ただひたすら美しい人間愛を持ち続けるだけでいいのです。 人間は自分だけでは生きて行くことが難しい存在のくせに、つい周りの人々に「生かされている」と言う紛れもない事実に目を塞ぎがちですが、その周りの人々を幸せにしてこそ、自分もその幸せを少しだけ分けてもらえると言うことにいつも思いを巡らせることが大切ではないでしょうか。 私は以前発行した「東京本部設立10周年記念誌」にこう記しました。 「限りある人生を、自分のためではなく人のために生きる」 何を格好つけて、と思われるかも知れませんが、今のところ自分自身が納得し、しっかりと心が満たされる生き方を他に見つけることができません。 さあ、このコラムをお読み頂いた後は、どんな些細なことでも構いませんので、「人のために」できることを日々探して実行してみませんか。自分自身が幸せな人生を全うするための第一歩が踏み出せるかも知れません。 さて、ご質問頂いた会員の方、何かヒントになりましたかね〜?? 続きは美味しい焼酎でも味わいながら、人生の素晴らしさについてじっくり語り合うとしますか。お店のチョイスはお任せしますんで(笑) (やっぱり最後は飲み会の相談になってしまったか・・・。まあ気にしない気にしない)
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