『最近何かが足りない・・・について(じっくり)考える』の巻き |
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館長 藤本 恵祐 |
2009年8月30日 |
お金?(これは仕方がない!)、時間?(今に始まったことではない!)、お酒?(これだけは十分足りている自信がある!)、栄養?(必用以上に摂っている!)、若さ?(今さらどうしようもない!)・・・・・。 何だかこう毎日の生活に潤いがないと言うか、新鮮味に欠けると言うか、自分の考え方に艶がないと言うか・・・・。 はい、ようやく気付きました。しかも通勤電車の中で!それは『読書』だったのです。 電車の中では、だいたいの方が睡眠、携帯、ゲーム、おしゃべり、車窓から景色を眺める、の何れかの行動パターンかと思いますが、そうそう、しっかりといました『読書』派が。 仕事はもちろんのこと、7月の少年部大会を皮切りに、沖縄の世界大会遠征や9月の一般部大会準備など、皆さんもご存知の通り空手関係のイベントに追いまくられ、ついつい本を読む気力も失せて、すっかり『読書』から遠ざかっていました。 私は個人的に敬服する作家がいます。それは日本の経済小説の草分けとも言われる城山三郎さんです。 残念ながら数年前に亡くなられましたが、偶然にも茅ヶ崎駅近隣にお住まいで、駅前のとあるマンションの一室を事務所にして執筆されていました。私の家族も含め何度か街でお見かけしたことがあります。 最近テレビドラマで注目の『官僚たちの夏』の原作者なんですよ。 実在の政治家、実業家、はたまた武士までの幅広い人物をモデルとした小説を相次ぎ出版され、湘南の風物をテーマとしたエッセーなどもたくさん残されています。 そこに登場する人物のひとりひとりが実に個性豊かで、世間的には悪評の高かった方も、その人間の内面に宿る信念や温もり、生きざまと言ったものを、色んな角度から余すところなく描き切っておられるところが大好きで、全ての著作を持っています。(何度も読み返しては、その度に新しい感動を覚えています) 『読書』は、そこに描かれる登場人物の行動や心理、或いは作者の思いを通じて、自分とは別の人生を仮想体験できる素晴らしい手段であり、これからの人生のヒントや知恵がたくさん散りばめられているような気がするんです。 季節はもう秋の気配。このコラムを書いている手をふと休めると、外にはもう心地よい秋風と虫の音がほら・・・。 9月6日の首都圏大会(一般大会)が終わったら、また本を買い込んで、暫くは『読書三昧』の生活を味わってみたいと思うこの頃です。そのころにはきっと、潤いのある、どことなく文化の香りのする私に皆さんも気付かれることでしょう。 うっ、誰だ「やっぱり芋焼酎の香りがしそう」と言ってるのは!! まあ、秋はお酒の美味しい季節でもありますので、そのときは「気にしない、気にしない(笑)」 PS)皆さんオススメの本を是非ご紹介ください。
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