ムゥ  

指導員   叢 可奈子 

 2009年10月7日

 

「我が家の先生?」  

内輪話になってしまいますが、今回は我が家のアイドル犬、「ムゥ」のお話をさせていただこうと思います。  

ムゥは、ザ・狩猟犬のビーグルです。もともと、うさぎを追いかけていたようで、前脚の器用さが自慢です。野性の血が騒ぐのか、よくカーペットを一心不乱に掘っています。  

抱っこされれば大暴れ、撫でられれば眉間にシワを寄せながら去って行き、呼んでも来てくれない。諦めて寝ているすきを狙い近く行くと、後ろ脚でキックされる始末です。  

でも、物凄く可愛いんです(笑)  

たまぁぁぁに、本当に一カ月に一回くらいですが、トコトコそばに来ることがあります。

もぅ、この瞬間は胸がキュンキュンしてしまいます。

 そう、彼女は、いわゆる「ツンデレ」なのです。

それにしては「ツン」の部分が多すぎる気がしますが。  

そんなムゥも、歳を取り、今はだいぶおばあちゃんになりました。

 彼女は、今、とっても可愛らしく歳を重ねています。

 たとえば、後ろ脚で体をかくと、バランスを失って転げてしまいます。

なので、人の背中を借りにトコトコそばにやって来るのです。

寝ているところを狙って近くに寄っても、一瞬こっちをチラ見はしますが、そのまま、また寝てしまいます。

 ついこの間までツンツンしていたのが嘘のようです。  

でも、素敵な歳の重ねかたをしているなぁと感心します。

 自分の老いに逆らうことなく、しっかり受け入れながら生きています。

こんなに可愛らしく、ゆったりとした歳の重ね方を私には出来るだろうか、と考えてしまいました。

 ひとの心をわしづかみにするツンデレ術といい、上手な歳の重ね方といい、ムゥから学ぶことが沢山あります。

長生きして、もっと沢山のことを教えてほしいです。

以上、我が家のアイドル犬、いや、先生犬「ムゥ」の紹介でした。

 

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