空手時間術

指導員  上地 正昭

 2009年10月25日

 先月の第13回首都圏大会では、久し振りに沖空会のメンバと再会でき、楽しい時間を過ごすことができました。また私が神奈川を離れてから入られた会員も素晴らしい方々に恵まれて いるようで、東京本部の益々発展してゆくパワーを感じました。

 さて、我々が日常の生活の中で空手と付き合ってゆくにあたり、最も障害となる要因のひとつに、「時間」という魔物(by S本指導員)があるかと思います。毎日の仕事が夕方6時にでも終われば良いですが、第一線でバリバリ働く我々には週に1日と言えど、そのような時間 に会社を出ることはなかなか難しいものです。女性で主婦の方であっても、家事や子育て、等々で 男性以上に時間を作ることが困難かもしれません。

 最初のコラムで「時間密度」ということで「質」について触れましたが、言うまでもなく「量」も大事ですから、今回もタイトルだけは「空手時間術」と大層に、どのようにして時間を作るか?について、自分が試行錯誤していることを紹介したいと思います。

(1)通勤の電車待ちや電車の中で稽古
 
組手の試合が何試合も続くと、ふくろはぎが疲れてフットワークが鈍くなるという苦い経験を踏まえ、電車待ちの時間や電車の中でよく踵を挙げてヒラメ筋を鍛えたりしてます。ヒラメ筋は単なるジョギングではなかなか鍛えられないし、筋トレの時にも優先順位的になかなか時間を割けれないので、なんとか日常生活の中で鍛えられればと思い、電車の中でやっています。目の前に座っている人の視線が気になりながらも、意外と短期間で慣れるもので、30分ぐらい踵を挙げて電車に乗っていてもすぐに平気になります。

(2)昼休みの1時間を使って稽古
 昼休みの時間を昼寝やソリティアなどに費やすのは勿体ないので、ジョギングや筋トレ、型の稽古等をやっています。着替えの時間を考慮しても30分はみっちりとトレーニングができます。昼休みも会議や出張で潰れることは多々ありますが、比較的コンスタントに規則的な時間が確保できるので、30分と言えど、これを毎日やるかやらないかでは結構違うと感じています。昼食自体は10分で摂ってますが、意外と食べられるものです。先ずはジョギングをしながら、型の稽古をできそうな場所を探索するのが一石二鳥でよろしいかと。

(3)夕食後、子供が寝てから近所の公園で稽古
 これは、審査前とか試合前の数か月限定でしか私はやれてませんが、家族にあまり迷惑をかけないひとつの有効な方法だと思います。夕食後ということで体重を絞る上でもとても効果的です(この後、風呂を浴びてビール飲むと意味がないのですが・・・・)。あと、夜遅い活動となりますので、怪しい動きをしている不審者に見られないよう、あえて電灯のある明るい場所でやるのが肝心かと。

 以上、いざ書いてみると、あまり大したネタがないものですね・・・・。「時間は作るもの」とよく言われますが、同じくバリバリ働く傍らで、空手と付き合っている他の東京本部の方々のアイディアを是非いろいろ伺いたいものです。

 そう言えば!いつもこのコーナのコラムを書くにあたって、帰路の電車の中で携帯電話を使い、ちょっとずつ文章を付け足しながら書いています。前日になってネタがなーーい、と悩むこともないですし、必然的に文章を何度も読み返して修正ができるので、なかなか良い方法ですよ。これが今回一番自信をもってお薦めできる時間術ですわ!
 

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