『組織とリーダーシップについて考える』 |
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館長 藤本 恵祐 |
2010年3月14日 |
沖縄上地流唐手道協会もスタートして3ヶ月余りが経過しました。海外からも支部公認申請や加盟への問い合わせ等が多数寄せられているようで、いよいよ本格的な組織活動に向け「アクセル全開」と言ったところでしょうか。 一方で、我が東京本部及び湘南沖空会では、転勤などの事情により4月以降組織を(一時的に)離れて行かれる指導者、有段者の方も多数おられます。 そこで、復帰第一弾のコラムは『組織とリーダーシップ』について少々書き連ねてみたいと思います。 最近とある本を読んでいましたら、次のメッセージを見つけました。 「組織におけるリーダーシップとは」 であり、ビジョンについては自分達の行動の目的ではなく「本質的な意味」のレベルで設定することが重要なんだそうです。例えば、あるビールメーカーでは、「自分達はお客様にビールを売っている」⇒「自分達はお客様に美味しさを提供している」⇒「自分達はお客様に豊かなひとときを提供している」というようにビジョンを練り上げ、結果的にノンアルコールビールの開発に繋がって大ヒットした、と言う具体例が紹介されていました。なるほど! そこで私たち空手について当てはめて見ますと、「自分達は空手を稽古している」⇒「自分達は身体と心を鍛錬している」⇒「自分達は空手の鍛錬を通じて人生を、そして社会をより豊かなものにしようとしている」といった感じでしょうか。(もちろん、他にも色々なビジョン設定があり得るかと思います) 次に、成果をあげるために最も大切なことは、「変えられるものと変えられないものを見極め、変えられるものに対して全エネルギーを集中投下すること」だとされています。 そして究極のメッセージ、「過去は変えることができないが、未来はいかようにも変えられる」というセンテンスが私の心を大きく揺さぶりました。 皆さんもうお気づきでしょうか? 「私には、いつまで経っても自ら変革を遂げようとする意志のない組織のために費やす時間など1秒たりともない」と言うことにようやく気付いたのです。 春は草木も芽吹き、新しい生命の躍動が始まる季節。 【湘南沖空会ビジョン】 湘南沖空会は、上地流空手の原点に立ち返り、その技法と精神を正しく後世に伝承する活動を通じて、一人ひとりが社会にとって有為な「人財」となることを目指す。 ※次回は、いつものように笑いとペーソス溢れる新鮮ネタを投稿しますので乞うご期待(笑)
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