国際交流』って素晴らしい!

館長  藤本 恵祐

 2010年10月3日


今回は「国際交流」について少々お話しを。

湘南修武館も藤沢で活動を始めて15年になりますが、現在までたくさんの海外出身会員が入会し、また海外支部からも頻繁にゲストの先生方にお越しいただきました。 

会員の出身国を列記しますと(退会者含む)、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、ペルー、ベトナム、インド、フランス、台湾、ドミニカ共和国、イスラエル、ベルギー、ブラジル、ケニア、メキシコ。 

一方海外支部からのゲストは、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、香港、スイス、ドイツ、イタリア、セルビアとなります。また、2008年にはオーストラリア支部35周年記念イベントに参加して、初の海外遠征を果たしました。 

湘南の地で空手を修行しながら、「空手」という共通の文化・技芸を通じ、国籍や言語を気にすることなく海外出身の皆さんと触れ合いながら共に稽古で汗を流せることは、本当に素晴らしいことだと思います。 

私自身も、海外の皆さんとの交流はいつも新鮮な発見がありとても楽しみにしています。実は私の母方の祖父母が戦前ブラジルに移民で移住し、母はブラジルで生まれました。今でも親戚が元気で暮らしています。また父方の親戚も移民でハワイに在住しています。 

そんな環境のせいか、小さい頃から海外の親戚が実家を訪ね、また手紙もたくさん届いていましたので、「外国」というものに全く抵抗や苦手意識はなく、いつかはあちこち訪ねてみたい、とずっと思っていました。 

そんな願いが図らずも「空手」を通じて叶い、しかも政治的、ビジネス的な利害関係が一切ない中で世界の皆さんと交流が出来ることに、心から感謝しています。皆さんにとっても、例え外国の言葉が喋れなくても、臆せず、どんどん交流してチャンスを活かして頂きたいと願っています。(もちろん、外国の言葉を操れた方が便利ではあることは言うまでもありません) 

しかし、一方で私は日本人会員の皆さんに、海外出身の皆さんと交流するに当たって、是非お願いしたいことがあります。 

それは、「正しい日本の歴史・文化を理解体得し、正しい日本語を使う努力をする」ということです。
海外出身の皆さんは日本に大きな関心をお持ちです。つまり、日本人会員の皆さんこそが、日本という国を等身大で身近に理解していただく役目を負っている訳です。歴史も文化も知らない、日本語も怪しいではその役目を充分に果たすことは出来ないのです。
 

皆さんも「外交官」になったつもりで、海外出身会員やゲストの皆さんと稽古で汗を流しながら、また稽古の後は美味しいビールを飲みながら(?)、どんどん交流を深めてはいかがでしょうか。 

11月にはアメリカ、スイスからゲストをお迎えする予定ですのでお楽しみに! 

追伸)
先月、藤沢道場にアメリカ出身のヘンリーさんとエマーソンさんが入会しました。それぞれ上地流、剛柔流の有段者であり、素晴らしい仲間です。どうぞよろしくお願いします。

追伸2)
2011年夏に欧州(ドイツ、スイス)、2012年夏に北米(ボストン)遠征団を組むのが目下の夢です。

 

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