『星空を見上げよう』

館長  藤本 恵祐

 2010年11月28日


テレビの「龍馬伝」最終話を見終え、気持ちを切り替えようと、ちょっとだけ外に出てみました。
(最後の斬り合いのシーンは余りにも壮絶でしたね・・・史実にほぼ沿った演出だったのでしょうが。)

頭上を見上げると、清々しい満天の星空。
そのとき、私がまだ若い頃、会社の上司から言われた言葉をふと想い出しました。
それは、「疲れたら星空を見上げろ」でした。
 

まだ30歳前の若い頃、私は仕事で大きなミスを犯しその上司に大変な迷惑をかけてしまい、一人落ち込んでいました。ある日仕事を終えるとその上司から飲みに誘われ(有楽町のガード下)、こんな言葉をかけてくれたんです。 

「藤本さん、長い人生失敗なんていくらでもある。しかし、大事なことはクヨクヨせずに、心を強く大きくもって次の成功に向けて早速取り組むことだ。僕なんか辛いときや悩んだときは、いつも夜空を眺め、綺麗に輝く星を探すことにしている。そうこうしているうちに、宇宙の大きさ、偉大さに心を奪われ、小さな失敗なんかどうでもよく思えてくる。自分の悩みなんて、この宇宙の中ではほんの些細な出来事に過ぎないなと」 

皆さん、これから冬の季節に入りますので空気はますます澄んできて見通しもよくなります。
多少寒くても、時折は星空をじっくり見上げ、無限の宇宙を感じ、そこに自分の存在をしっかりと確かめてみるのもよいのではないでしょうか。きっとちっぽけな悩みなどどこかに消えて無くなりますよ。
(最近プラネタリウムがまたブームになりつつあるのも時代が癒しを求めているからでしょうか?)
 

昼間は見えにくいジェット機のランプを見つめ、どこに行くんだろう?誰が乗っているんだろう?
なんて想像を巡らすのも、なかなかオシャレだと思いませんか?(首が痛くならない程度に)
 

龍馬もきっとこの夜空のどこかで星になって、平成の世に生きる私たちを愛しく見つめているのかも知れません。 

Fin

 

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