新年誓願2011 |
|
指導員 上地 正昭 |
2011年02月20日 |
昨年の頭に「新年誓願」と題して目標を三つ挙げ、その中のいずれか一つは2010年に達成したいと書きました。結果として、「左右一本指で鉄棒ぶら下がり」の目標だけはなんとか達成できたことを報告します。ちなみにやってみればすぐに判りますが、人差し指ではなく中指でやるのが一番やりやすかったりします。また、これと並行して中三本指(親指と薬指以外)での腕立て伏せも出来るように鍛練してみましたが、こちらの方がハードルが高いようで現時点では未達です。そこで「中三本指での腕立て伏せ」に「左右一本指で懸垂」と「股割り」を加えた3つ の目標を掲げ、今回もこれらの中のいずれか一つを達成することを2011年の新年誓願にしたいと思います。 私の考える上地流のアイデンティティは、 世の中にはプロやセミプロの空手家が指導する道場がいくらでもあります。私は名古屋に転勤になってから藤林指導員に誘われて豊田空手倶楽部を立ち上げるまでの1年半ちょっとの間、空手のブランクをつくらないために (2年で湘南に戻る予定だったので(笑))、そのようなプロの空手家が指導してくれる全空連系の競技の強い (実業団の全国大会の常連)道場に通ってました。そこでは競技用の組手や形の稽古メニューだけでなく、柔道やフルコン空手、護身術などの技術も取り入れた武術全般を意識した スタイルで指導が行われていました。我々が会社などで費やしている1日の大半の時間をプロはそのまま武術の追究(鍛錬と指導)に費やせるわけですから、 競技で結果を残せる恵まれた資質と合わされば、彼らは必然的に質の高い技術体系の具現者と成り得ます。従って、競技に特化した技術や武術全般にまで裾野を広げた技術の習練に関して言えば、資質 と時間、そして環境に恵まれたプロの優位性は全く揺るぐことはないでしょう。 一方で我々が習練している沖縄空手は元々生活に密着した鍛錬に基づいた技を長年伝承してきた流派 と言われていますよね。私が冒頭で挙げた2つの要素は、実は仕事をやりながらでも毎日コツコツ一人で鍛錬できたりします。いくらプロであっても一朝一夕には真似できない技、そんな特有の技が上地流の中では上述の2点 であり、それらを身につけるところに沖縄空手上地流の大きな美点があると私は思っています。
これら上地流特有の技の鍛練と流派に依存しない空手共通技術の鍛練、これだけで一週間の中で現在私が空手に費やせる時間を使い切ってしまいます(基本的に毎日時間を割いてるんですけどね)。空手も上地流も私にはまだまだやるべきことが山ほどあります。でも、おかげで定年後
にやることがないという状況にはならなくて済みそうです(笑)。 |