沖縄伝統技芸会館オープンおめでとうございます。借り物ではなく、自分達の道場を所有することは、湘南修武館会員の誰にとっても嬉しいことですが、館長はじめ長年にわたり会館の開設を夢見て尽力を重ねてこられた方々におきましては、感激もひとしおのことと思います。
先日、小職も早速会館の道場にて稽古をさせていただきました。
まだ塗料や木材の匂いが漂い、蛍光灯の光を反射するほど光り輝く床、正面に備えられた真新しい白木の神棚…新たな歴史が刻まれたことを実感したのは、小職だけでは無かったと思います。
会館におけるプログラムの企画立案も進められており、周辺地域に対する告知や公開の体験クラスも実施されております。この会館が、唐手のみならず沖縄伝統技芸全般の様々な活動で賑わい、周辺地域の方々に喜ばれる存在となる日を一日も早く見てみたいものです。
これから先、月日とともに塗料の匂いは消えて行き、多くの人の汗を吸った床は飴色に変化し鈍い光沢を放つようになると思います。
その頃は…20年先か30年先かわかりませんが…指導にあたる先生方も、また稽古に励む人々も世代交代が行われているでしょうし、小職がいったいどのような姿になっているのかわかりません。
ただ、世代交代した稽古風景を喜び、三線の音色を楽しみながら、会館2階の談話室にて泡盛を傾け、昔話に花を咲かせられる日が来ればきっと幸せだろうな…とふと感じた次第です。
会館の発展を心より祈念申し上げます。
湘南鎌倉 角田