『「和歌山隆聖館・東京本部合同セミナー」を終えて』 |
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館長 藤本 恵祐 |
2012年9月23日 |
既にホームページに掲載の通り、9月22日、23日の2日間、掲題の合同セミナーを開催しました。 今回は下野尻先生に加え、隆聖館二代目館長・友寄隆吉(りゅうおう)先生、三代目館長・隆雄(たかお)先生に師事された井ノ上先生にも遠路講師としてお越し頂きました。 小手鍛え、三戦、十三、組手の技術など、どれも大変勉強になる内容ばかりでしたが、第2部の有段者向けセミナーの記念講演の時間に、井ノ上先生から、当初予定にはなかった「上地流活法」による整体を実技でご披露いただいたことに、とても感銘を受けました。(お試しで整体してもらった山本師範代の感想や如何に?) 何が感銘を受けたかと言いますと、上地流が格闘術として敵を倒す技術だけでなく、弱った人間を救う技術をセットで持ち合わせているという事実にです。(敵を倒す技術を「殺法」と呼ぶそうです) 流祖・上地完文先生は、和歌山で「活法」を友寄家だけに伝授されたと思われますが、「人を活かす拳術」としての新たな一面が垣間見え、何だかとても温かい気持ちになりました。 そういえば、一部指導者の皆さんにしかお話ししたことがありませんが、「ゆめかなかん」には、上地流のごく一部の関係者にしか製法が伝わっていない上地流オリジナルの打身薬が1瓶だけ保管されています。もうかなり前にある方から分けて頂いたものですので、薬効は無いと思われますが、一体どんな成分でどんな製法なのか・・・・。 初日のセミナー後、先生方には「ゆめかなかん」に宿泊頂きましたが、当然日にちが変わるまでお酒を酌み交わしながらあれやこれやと上地流について語らいました。 まだまだ知らないこと、解らないこと、極められていないこと、がたくさんあることに思い至り、ゴール無き修行の道のりの長さを改めて知ったと同時に、「これからもしっかり歩いてみせる」という、人間としてのロマンを 人間は夢を持ち続ける限り若い精神と肉体を堅持できるそうです。 最後になりましたが、井ノ上先生、下野尻先生、大変お世話になりました。次回の再会を楽しみにしています。 |