『実録・上地完文伝』 執筆完了

館長  藤本 恵祐

 2014年2月22日

 
既に公式ホームページでもお知らせしましたが、我が上地流唐手の流祖・上地完文先生の伝記執筆作業をようやく終えました。  

実質的には2008年夏から取材を始めて、既に5年有余が過ぎようとしています。
その間、沖縄、中国福建省、和歌山、大阪、兵庫と、完文先生に縁の深い地を幾度も訪れ、ある時は突撃取材も敢行。我ながら、「よくやるよな〜」って感じでした。
 

しかし、私の信念はただひとつ。『温故知新』であります。
唐手も時代の流れとともに進化、変化を遂げて行くのは当然ですが、一方でその原点、源流を忘れては、その歴史を正しく刻むことができなくなってしまいます。
 

また、完文先生を直接知る方々も今はわずか4人のみ。このタイミングで記録に残しておかなければ、きっと後悔することになる、そんな危機感に背中を押されての取材&執筆でした。  

もちろん、私一人の力では万全ではありませんので、湘南修武館の指導者の皆さんにも取材同行や代理取材などに協力頂き、ようやく完了することができたのです。改めて感謝致します。  

取材の過程では、今まで誰も知らなかったようなたくさんの発見や、鳥肌ものの不思議な出会いなどもたくさん経験し、完文先生が伝記の執筆を導いて頂いているような不思議な気持ちになって行きました。  

全体で160ページくらいのボリュームですが、会員・保護者の皆さんには是非お読み頂き、上地流唐手の新しい側面もご理解頂きたいと願っています。  

これから関係者で校正作業などを経て、完文先生のお誕生日である5月1日をターゲットに印刷、製本を終えて皆さんのお手元に届けたいと思います。  

取材ではたくさんの映像収録や録音、インターネット検索などで情報収集しましたが、やはり、何と言っても関連書籍が一番参考になりました。(写真はこの伝記を執筆する際に読破した全書籍、資料類です)  

この伝記が完成しましたら、次は英語版と小説化を進めて行きたいと考えていますが、そちらの方は、今風に電子書籍として関係者に提供できないか検討中です。  

さあ、どんな伝記に仕上がったか・・・。  

5月を楽しみにお待ちください。



ホーム