『東日本大震災から3年』 |
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館長 藤本 恵祐 |
2014年3月14日 |
個人的には、震災後の計画停電や余震などが強烈な印象として残っていますが、人類の英知を結集しても、残念ながら今は「減災」が精一杯のところのようです。 会員・保護者の皆さまには意外と知られていないのですが、2011年10月にオープンしました我が「ゆめかなかん」(沖縄伝統技芸振興会館)は、空手や琉球舞踊の活動のためだけではなく、元々は将来起きるかも知れない首都圏直下型地震の際に、不幸にして被災した会員・保護者の皆さんの避難所として活用することを目的にオープンした施設なのです。 その機能を発揮できるよう会館には、飲料、食料、医薬品を常に一定量備蓄しているほか、石油ストーブや寝具(15組分)、野外バーベキューセットも配備。しかもプロパンガスを使用していますので万一電気やガスが止まっても、水さえあれば炊事は可能です。(近隣には藤沢市の非常用貯水槽もあります) 確かに茅ヶ崎市堤という高台に立地していますので、茅ヶ崎市内や藤沢市内から稽古に通うには車を使わないと少しだけ不便かも知れませんが、地震による沿岸部での津波被害を想定し、敢えて山の手の高台にある物件を探した結果が「ゆめかなかん」なのです。 我々は「いざ」という事態を普段はなかなか想定できないものですが、将来来るかも知れない大地震を念頭に、これからも可能な備えは怠らないようにしながら、皆さんとともに「ゆめかなかん」を有効活用して行きたいものです。 (今後の計画は、日差しを一杯浴びる立地を活かし、天井にソーラーパネルを装備して自家発電もできるようにしたいと考えています) まだ「ゆめかなかん」をご覧になったことのない会員、保護者の皆さんは、是非一度稽古がてらお越しください。内部もご案内致します。 私は非常時の訓練と健康管理を兼ね、稽古に参加する時は茅ヶ崎市東海岸の自宅から往路または復路を徒歩で通っていますが、約75分で到着します。 皆さんも、ウォーキングを兼ねて来館されてみてはいかがでしょうか・・・。
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