『人間てやつは・・・』

館長  藤本 恵祐

 2014年4月20日

春爛漫、ようやく暖かくなってきました。
花粉症でお悩みの方も、もう少しの辛抱ですね。

さて、今回は「人間」について少し考察してみました。

最近仕事の打ち合わせで会議が多く、疲れ果てていささか閉口気味でした。
色んな意見を聞き、自分の見解や情報をぶつけ、一定の合意を形成してゆく。

まさにコミュニケーション活動そのものが仕事の本質でもあります。  

しかし、なぜ疲れるのか・・・。  

その原因の一つには、バランスの取れた会話が成り立っていない点が考えられます。

 そうなんです、一方的に自分の意見を機関銃のように喋りまくる人が時々居るんですね。
(逆に、ゆっくりと喋り続け、最後の方にようやく言いたいことの結論を持ってくる方もいますが)
 

私はそこでその人の顔をふと見つめて気付いたことがあります。  

それは、人間の顔は、目は二つ、耳も二つ、鼻の穴も二つだが、口は一つだという極めて単純な事実でした。(哺乳類は例外なく同じ構造ですが)  

ではなぜそのようになっているのか?  

いささか説話的な解釈になりますが、もし神様がいるとするならば、人間は二つの目でしっかりと事実を見つめ、二つの耳でよく人の話しを聞き、二つの鼻の穴でちゃんと匂いを嗅ぎ分け、お喋りは一つの口で程ほどに、という行動を理想とするよう配慮されたのではないでしょうか。  

つまり、会話で言えば、先ずはしっかりと相手の意見に耳を傾け(傾聴)、自分の意見は要点を簡潔に述べること、そのバランスを意識すれば、多分円滑なコミュニケーションが成り立つのではないかと考えるのです。  

人は自分の意見や気持ちを傾聴する相手に自然と心惹かれる傾向にある、とある有名な心理学者も述べています。  

私自身の自戒も込めて、仕事や家庭で「雄弁であるよりも聞き上手」を今日から心がけてみませんか。


 

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