『追悼メッセージ・安谷わか子さま』 |
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館長 藤本 恵祐 |
2014年12月6日 |
師走となり、会員・保護者の皆様も忙しい日々をお過ごしのことと思います。
そしてもうひとかた、ゆめかなかんで琉球舞踊の教室を主宰されていた安谷わか子さまも11月23日に不帰の客となられてしまいました。享年61歳。本当に残念でなりません。
今回は安谷さまのことを少し書かせて頂き、追悼に代えさせて頂こうと思います。
安谷さまは我が協会の玉代勢会長と高校の同窓生ということで、私が茅ヶ崎市に転居した頃に玉代勢会長からご紹介いただいて以来のお付き合いでした。
琉球舞踊の師範免許を持ち、お弟子さんに指導する傍ら、茅ヶ崎駅前にスナック「うない」を経営され、沖縄の雰囲気のなかで気さくに飲めるお店として、たくさんの方から愛されたお店でした。
私も時折仕事の帰りに立ち寄り、仕事や空手、沖縄の話しなどをたくさんしながら、サザンオールスターズの唄を歌いまくったり、時には道場の皆さんや息子と一緒に大騒ぎして楽しい時間を過ごしたものです。
安谷さんには、「湘南に沖縄伝統技芸を普及推進するための常設拠点を必ず作りますから、是非琉球舞踊もそこで指導してください」と約束し、3年前にその約束を果たしたばかりです(それが「ゆめかなかん」です)。
我が東京本部の前川顧問(沖縄民謡師範)も安谷さまと協力しながら、各地の沖縄系イベントに参加され、これからは空手も交えてもっと積極的に沖縄伝統技芸の情報発信をして行きましょう!と話し合っていた、まさにそんなタイミングでの訃報であり、私自身、大変なショックでした。
前川顧問と一緒にお通夜に参列させて頂き、その際にゆめかなかんの玄関に掲示してあった舞踊研究所の看板をご遺族にお渡ししました。(ご出棺の際にその看板も添えられたそうです)図らずしも、今までのご交誼ご厚情を思い出し、ご遺族の前で号泣してしまいました。
安谷さまのご遺志を汲み、これからも空手だけではなく、舞踊、民謡を含む沖縄伝統技芸全般の普及推進にさらに力を入れたいと誓った次第です。
安谷さまもきっと天国で舞踊教室を開かれていると信じ、追悼のメッセージとさせて頂きます。 2013年4月 スナック「うない」にて左から前川顧問、喜納先生、玉代勢先生
ゆめかなかんの玄関に掲示されていた舞踊研究所の看板
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