『沖縄空手とグローバル社会』

館長  藤本 恵祐

 2015年10月10日

みなさん、ここ数年来外国人観光客が街中で目に付くようになったと思われませんか? 

そうなんです、円安や訪日ビザ発給要件の緩和などで、いま日本を訪れる外国人観光客が爆発的に増えており、やがて年間2000万人にも達しようとしています。 

TVでも「Youは何しにニッポンへ」などの番組で日本を訪れる外国人への密着レポートが人気ですね。

 しかし、ひと口に外国人観光客と言っても様々な国から来日しており、2014年の政府観光統計では台湾がTOPで283万人、韓国276万人、中国241万人、香港93万人、米国89万人、タイ66万人などアジア圏が圧倒的に多いのです。(豪州、欧州は30万人程度) 

そしてその目的はアジア圏の旅行客はショッピングやグルメ、欧米の旅行客は歴史・文化体験が多数を占めています。 

先に東京本部20周年記念イベントで欧米・豪州支部から多数のゲストをお迎えしましたが、上記の傾向を踏まえ、「おもてなし」はショッピングではなく、小田原城や箱根関所見物など、日本の歴史や風光明媚な自然を堪能頂くコースにしたのです。 

そしてグローバルといえば2020年に開催される「東京オリンピック」。

その追加推薦種目のひとつとして空手がJOC(日本オリンピック委員会)からIOC(国際オリンピック委員会)に提示されました。これは空手が世界にさらに注目される機会になることでしょう。(オリンピック公式種目化にはもちろん賛否両論あります) 

一方沖縄県でも豊見城市に世界の沖縄空手愛好者の研修・宿泊施設として「沖縄空手会館」が建設中であり、USJも進出するなど、元々豊富な観光資源と相俟って、沖縄がさらに外国人を惹きつけるインフラ整備が整いつつあります。 

上記を整理しますと、我々湘南修武館は@観光地として世界的にも有名な「湘南エリア」で活動し、A欧米人が関心の高い日本固有の伝統技芸でオリンピック公式種目化が内定した「武術=唐手」を修練し、かつB全ての外国人に人気の高い「沖縄」にルーツを持つ、という立ち位置にいることになります。 

さて、この事実をながめながら、我々はこのグローバル社会でこれからどんなことをなし得るのか・・・。

たとえば「ゆめかなかん」で訪日外国人観光客に対し、唐手やサンシン、舞踊などの体験をしていただき、湘南の地で、沖縄に関心を持つ外国人を増やす活動に貢献できるのではないか・・・・。 

2016年10月には「第6回世界ウチナンチュ大会」が沖縄で開催されます。 

よし、沖縄県文化観光スポーツ部に早速電話だ!
(色んな構想や妄想が頭のなかを駆け巡り・・・)
 

さて、一体何が始まるか・・・乞うご期待!(笑)

 

 

 

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