『ヒューマンネットワーク』

館長  藤本 恵祐

 2015年11月26日

早いもので、もうすぐ「師走」です。「師走」の語源には様々な説があるようですが、いずれにしても「師範がドタバタ走り回るくらい慌ただしい月」という解釈がぴったりくるシーズンの到来です(笑)。

 さて、今回は「ヒューマンネットワーク」についてお話ししたいと思います。
「ヒューマンネットワーク」とは平たく言えば「人脈」と言い換えてもいいでしょう。

私はこの世に生を受けて54年、熊本から上京して35年、企業で働き始めて31年になりました。その間に無数の方々との出会いと別れを経験した訳ですが、本当に不思議なことに、50歳を過ぎてから何だか急にその人脈があちこちで繋がるようになってきたのです。

一番端的なのが仕事の面かも知れません。つい先日も或る道場長の先生と仕事の関係で会社で打ち合わせの機会を持ちました。偶然にも私がいま抱えている案件で色々とノウハウをお持ちだったので情報交換をお願いしたのですが、その会話の中でA道場のBさんが、偶然にも私が働く企業グループのメンバーであることが判明したのです!これには正直驚いてしまいました。しかも普段からお互いの会社同士密接な繋がりがあったのです・・・。道場では会社や仕事の話はあまりしないので、お互いに気づかなかったのかも知れません。 

そのほかにも、職場の仲間から「この分野の業界の方にコンタクトしたいのですが・・」なんて相談を受けると、不思議と大学や高校の先輩、同期、後輩の方が必ず居て、お会いしたかったドンズバのキーマンだったりすることが、ここのところ本当に続いています。 

そのほかプライベートな面でも取り上げればきりがないのですが、人間を50年以上もやっていると、そのような繋がり=「ヒューマンネットワーク」が自然と出来てくる、ということでしょうか・・・。

 しかし、一つだけはっきり言えることは、単に顔や名前を知っているだけ、或いは上辺だけのお付き合いでは、いざと言うときにその力を発揮しないということです。普段から時々でも構わないので連絡を取り合ったり、その人のことを思いやったり、また久々に会ったりお手紙やメールをする機会があれば、誠心誠意心を込めて臨む。そんな心がけが大切なような気がします。 

皆さんも、家族、学校、職場、道場などで既に様々な人脈を持っています。これからはグローバル化で海外にもその枝葉がどんどん広がることでしょう。その人脈を活かせるかどうかは、ひとえに皆さんの「心がけ次第」だと考えます。その実践の手始めとして、皆さんの人脈を一度紙に書いて「見える化」してみることをお勧めします。自分でも驚くほどに、きっとネットワークは広がっていることでしょう。(単なる「飲み友」も立派な人脈です〜(笑))

 

 ※2013年2月18日号のコラムでも「人脈」について取り上げていますのでご参照ください。

 

 

 

ホーム