『GWのひととき』 |
|
館長 藤本 恵祐 |
2017年5月4日 |
立て続けにコラムを書きます。
さて、本日5月4日は緑の日です。本当に青い空に新緑が眩しい季節になったので、ウォーキングを兼ねて、地元の「茅ヶ崎ゆかりの人物館」をぶらり訪ねてみました。
4月15日〜9月30日まで、「開高 健・城山三郎二人展」〜茅ヶ崎を愛した二人の足跡を辿って〜が開催されているのを知り、大の「城山ファン」としては居ても立ってもいられず、早速乗り込んでみたという訳です。
城山先生は愛知県のお生まれですが、早くに茅ヶ崎に居を構え、岡崎の大学で教鞭をとりながら直木賞作家として活躍。「経済小説」という新しい文壇ジャンルを開拓された方です。ご存知の方も多いかと思います。(NHKの大河ドラマ「黄金の日々」等の原作者でもあります)
私は城山先生の著作は全て読破し、かつ自宅と「ゆめかなかん」に蔵書しています。古い絶版本は国立国会図書館に出向いて複製するというマニアぶりです。伝記「実録・上地完文伝」も、城山先生の著作に触れていたからこそ書き上げることができたと確信しています(筆致が似ているかと思います)。
茅ヶ崎駅の南口に自宅と執筆場所(高層マンション)を構え、長らく作家活動を続けてこられましたが、残念ながら10年前に他界されました。晩年のお姿を駅前で何度かお目にしたことがあります。(勇気が無くて声を掛けられず・・)
先生は地元茅ヶ崎の飲食店をこよなく愛されていました。茅ヶ崎南口駅前にある喫茶「チェス」の常連でもあり、そのことを知らなかった私は先日友人とそのお店でお茶を飲んだのですが、今日訪ねた特設展で、その時に座った席が何と城山先生ご夫妻の常連席だったと知って本当にビックリポン!何だかじわっと嬉しくなりました。
その他にも、皆さんにも多少のご縁がありますよ。それは何か??・・・ 皆さんも是非開催期間中に人物館を訪ね、開高 健先生と共に、両先生の偉業に触れてみてはいかがでしょうか・・・。茅ヶ崎を愛する仲間として。
(あっ、茅ヶ崎以外にお住まいの方も是非!!)
|