『ガーナ物語/第2話

館長  藤本 恵祐

 2017年11月12日


ホームページにご紹介の通り、11月1日〜26日の滞在予定で、ガーナ共和国・ガーナ空手協会代表の
Isaac Amponsahさんが、東京本部各道場で上地流の研修を受けられています。アフリカにスポーツ空手ではない沖縄の実戦唐手として上地流を普及させたいという目的です。 

今回は当初6月に5〜6名で来日(東京、沖縄で研修)の計画でしたが、ビザや航空券手配の関係で、結局11月に1名(東京のみ)という結果になりました。それほど、ガーナーの皆さんにとって、日本で唐手を学ぶということはハードルが高い挑戦なのです。 

結構な私費をはたいても、(航空券代はガーナ政府が補助、滞在費は自費)我々の上地流を学びたいという姿勢には心を打たれます。自分が逆の立場であれば同じことができるか・・・。ちなみに、ガーナでの一般的な月収は、日本円に換算して2〜3万円なんだそうです。 

さて、今回は1名での研修になってしまったので、修得して頂く技法も絞り込むことにしました。補助運動、三戦、小手鍛え、完子和、完子和分解、十三。これだけでもかなりのボリュームがあります。他流派高段者とは言え、1ヵ月でもそれが精一杯ではないかな、という考えからです。 

来年は7月を目途に協会幹部でガーナを訪問し、その他の技法を指導するとともに、正式にガーナー支部設立に繋げたいと計画しています。 

月内は各道場を巡回し、皆さんと交流を深めながら研修に打ち込んでいただきますので、是非温かく迎えてあげて頂きたいと思います。 

 

*『ガーナ物語』(第1話)は2016年11月のコラムをご覧ください

 

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