新しい師範の誕生を祝う

館長  藤本 恵祐

 2019年6月1日

 

初夏を思わせる陽射しの季節となりました。
さて、先般沖縄での協会総本部昇段審査会において、杉本潤子さん(茅ヶ崎道場)、
吉田信一さん(鎌倉道場)、山本 創さん(平塚道場)が晴れて五段昇段を果たし、
理事会審査を経て「師範免許」を授与されました。昨年の杉本孝宏さん(茅ヶ崎
道場)に続く快挙です。我が協会では、五段以上の段位取得者について、人格、
識見、修行・指導経歴等を総合審査し、その資格ありと理事会が認めた場合に
「師範免許」を交付しています。
 

皆さんの入会年を改めて確認しましたところ、杉本潤子さんが2004年6月、
吉田信一さんが2004年9月、山本 創さんが2005年1月、とそれぞれ
約15年越しの修行を経ての達成となりました。全員が、お子さんと同時に入会
された方々です。入会当初は、まさかここまで空手を続けるとは思っておられ
なかったことでしょう。
 

ネットで検索してみると、師範とは流派道場から門下生を指導する者に対
して与えられる
資格称号である。師範の資格を有することで流派を名乗って
道場を開き、
弟子をとることを許される場合が多い。」とあります。 

皆さんは師範免許取得前から、それぞれ道場長やクラス長などを務めご活躍頂
いていますが、武術修行者として、登山に例えればまさに「五合目」に到達し
たと言っても良いか知れません。
 

これからは、自身が学び修得してきた技術や精神、歴史をさらに磨きこみなが
ら、後進の皆さんに惜しみなく伝えてゆくという「自覚」と「覚悟」、そして
「不断の研鑽」が一層大切になります。
 

皆さん一人一人が、これからも会員の方々と切磋琢磨しながら、上地流唐手の
承継者として更にご活躍され、「頂上」の高みに至られることを願っております。
 

『静かに行くものは遠くまで行く』。 

是非会員の皆さんも師範を目指し、これからもコツコツと鍛錬精進されることを
期待します。

 

 

県立沖縄空手会館前にて

【参考】
東京本部師範一覧
 

・藤本恵祐(教士八段)
・平尾裕子(錬士六段)
・阿部一郎(五段)
・若月雅明(五段)
・杉本孝宏(五段)
・角田仁司(五段)
・杉本潤子(五段)
・山本 創(五段)
・吉田信一(五段)

 以上9名

 

 

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