『台風19号に学ぶ』 |
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館長 藤本 恵祐 |
2019年10月15日 |
10月12日〜13日にかけて、大型台風19号が東日本エリアを
縦断し、各地に想像を絶する甚大な被害をもたらしました。我が湘南
エリアは進路の直下でもあり、皆様も肝を冷やされたかと思います。
被災されました皆様方に対し、心からお悔やみとお見舞いを申し上げ
ます。
私は、台風銀座と呼ばれた九州・熊本で育ちましたが、実家の近くに
は川があり、毎年のように床下浸水の被害に遭い、土嚢積みなどを
よく手伝って、結構馴れっこになっていました。しかし、近年の台風
は、当時と比較にならないくらいの破壊力と雨量になっていると感じ
ます。
報道や研究によれば、台風の大型化は、地球温暖化による海水面の
温度の上昇に起因するとの分析があるそうですが、もしそうだとする
なら、ハリケーンも含めて、台風被害は最早「天災」ではなく、「人災」 と言うべきかも知れません。文明の進化、発展が、
自分たちの首を絞める結果になっているとしたら、何とも皮肉なことですね。
人間は、自分たちに無限の可能性があると信じているようですが、
所詮地球は一つ。そのパイは無限ではなく「有限」なのです。
人口知能、原子力、IT技術、石油資源開発、農耕地開拓(アマゾン、
インドネシアなど)・・・・。これらの行為は、果たして我々人類や地球
の生物にとって幸福をもたらすのか??
大自然の力を再び目の当たりにしたこの機会に、私たちは少し心を落ち
着け、自然と対話し、人類の進むべき道を再考すべきではないでしょうか。
『地球環境は、未来の人類からの預かりもの』
行楽の秋。少しでも多く自然に接し、自然の恵みに感謝しながら地球を
思いやる機会にしたいと思います。
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