『早春の沖縄を訪ねて』

館長  藤本 恵祐

 2020年2月3日

 

1月27日〜29日にかけて、久々に沖縄を訪ねました。
沖縄では既に桜が満開を迎え、少し肌寒さは残るものの早春の雰囲気を満喫できました。

今回の訪問目的は、今春予定の東京本部及び湘南修武館設立25周年記念イベントにタイミングを合わせた故・上地完英先生(宗家二世)の伝記執筆取材と、協会幹部や武道具店との諸事打合せ、地元議員との交流などなど・・・。

 特に伝記取材では、戦後間もない頃から完英先生に師事された協会首席師範・高良信徳先生に約3時間に及ぶインタビューをお引き受け頂き、現在の上地流唐手が戦後発展した時代の裏話しや型考案の秘話などを伺うことができました。

 私は日頃から、武術の伝承には「技術」「歴史」「精神」の三つの要素が欠かせないとお話ししていますが、上地完文先生伝記(「上地完文風雲録」)に続く今回の第2作においても、その重要性を浮き彫りにしたいと思います。

 私たちがこの上地流唐手を普及・伝承する目的は一体何か・・・。今回の取材を通じ、それは、単に先人が大切に育んできた武術を後世に伝えるだけでなく、究極はこの唐手の修練と組織活動を通じ、社会に広く貢献できる「人財」を育成することだと改めて確信しました。

 これから毎日少しずつ筆を進め、完英先生のご遺徳に報いたいと思います。

(写真は取材時の高良信徳先生〜1/28、読谷道場にて)

 

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