第298回湘南コラム「新型コロナウィルスに想う」
「新型コロナウィルス想う」 館長 藤本恵祐
政府による緊急事態宣言期間が5月末まで延伸されました。会員・保護者の皆さまも、突然降って湧いた災難に戸惑い、苦しみ、困惑されていることと思います。道場での稽古も宣言期間中は自粛することとなり、その期間も通算3ヵ月に及びます。
私たちは今、先が見通しにくい「100年に1回」とされる危機に直面し、社会全体が重苦しい雰囲気に包まれていますが、だからこそ今まで唐手の修行で培ってきた全てを日々の生活に活かすべきと考えます。
「冷静な思考と地道な努力」。
私たちは、稽古を通じてこのことを共に学んできました。 今回の新型コロナウィルスも、多少の時間を要するかも知れませんが、「必ず収束」します。決して悲観的になることなく、「今自分にできること」を探し、そしてそのことに嬉々として取り組みましょう。
ピンチはチャンス。今まで私たちが見過ごしてきた社会の様々な問題や課題が一気にあるべき方向に改善される可能性もあります。皆さんの前向きな「考動」を願い、道場で元気に再会できるその日を楽しみにしています。
最後に「空手道五条訓」を皆さんと共に唱和して、本コラムの締めとします。
一、人格完成に努める
一、誠の道を守る
一、不撓不屈の精神を養う
一、礼儀を重んじる
一、血気の勇を戒める