第303回湘南コラム「上地流史への新たなスポットライト」

3月29日(月)の朝日新聞(全国版)に衝撃の記事と写真が掲載されました。

上地流宗家二世の故・上地完英先生が昭和8年(1933年)に大阪市内で「三戦」演武を披露した際の写真が同新聞社内で発見されたというものです。↓
(続・よみがえる沖縄 琉球から日本へ)変化とともに、生きた:朝日新聞デジタル (asahi.com)

私は今から4年前に、上地流創始者・故上地完文先生の一代記「拳父・上地完文風雲録」を刊行し、その中で今回の演武会の件についても触れていますが、執筆当時どうしても発見できなかったのが、まさに今回紹介された写真でした。

約90年の時を経て今頃発見されたことに大変驚いていますが、まさに上地流の歴史と鍛錬実戦の証しとして非常に価値のある1枚と考えます。

ちょうど今、私は第2作目となる「拳魂・上地完英伝」(仮題)を執筆中ですが、完英先生から遅筆に対する叱咤激励を受けた思いです。

これからも、この1枚の写真を励みに私たち一人ひとりが鍛錬精進を重ね、 流派の真髄を正しく後世に伝えて行く使命を全うしたいと願っています。

館長・藤本恵祐