第310回湘南コラム『今後の会員向け研修について』 館長 藤本恵祐

本ホームページにて6月30日付けで、今後の他組織交流及び琉球古武術の取り扱いについて周知がありました。
湘南修武館が1995年に藤沢市内で産声をあげて本年で27年になりますが、その間「空手発祥の地・沖縄に追いつけ追い越せ」を目標に幾多の沖縄遠征や交流会、
会員向け研修会などを開催して参りました。
また、一部の道場ではありますが、琉球古武術についても会員の皆様からのご希望にお応えし、個別に時間を割いて稽古をしてきたところです。
しかしながら今般、研修会等については「空手発祥の地・沖縄に追いつけ追い越せ」を過剰に意識し過ぎてきたきらいがあること、そして上地流唐手への関心から入
門した方々に対しては、古武術よりも先ずは上地流唐手の基礎と真髄を徹底的に習得して頂くことが大切ではないかとの思いに至りました。
そのような背景から全道場長で議論を交わし、当面の間は研修会等の開催を見合せ愚直に日々の唐手修練に徹して行くこと、そして古武術については、従来の伝統的
なスタイルから、唐手攻防の実戦性向上に寄与する独自の修練メニューを考案し、有段者限定で指導してゆくこととした次第です。
会員それぞれの人生において、修行にかけることのできる時間は「有限」です。
沖縄における唐手(空手)・古武術も日々進化・変化を遂げるなか、我々はここで一歩立ち止まり、これから湘南修武館として進むべき理想の道を、皆さんとともに見い出して行きたいと思います