第312回湘南コラム『上地流創流100周年記念イベントを終えて』
『上地流創流100周年記念イベントを終えて』
館長 藤本恵祐
足かけ2年をかけて準備した「上地流創流100周年記念イベント」が無事終了しました。
今回のイベントは、1925年に和歌山で流祖上地完文先生と一番弟子に当たる友寄隆優先生が出会ってからちょうど100年が経った節目を記念して開催され、和歌山隆聖館・友寄道場、巴会・塚口道場の皆さんに加え、関東修武会から27名(湘南修武館からは17名)の指導者・会員が参加しました。
イベント内容は盛りだくさんで、①演武会/祝賀会(7/26~和歌浦芸術区)、②特別交流稽古(7/27~友寄道場)、③上地流ゆかりの地散策(7/27~市内手平地区)、④特別昇段審査会(7/27~友寄道場)の4部構成。
初日の演武会では記念講演のほか、3団体による共通の型をメインとした模範演武や琉球舞踊・エイサーなどが披露され、終了後の祝賀会において約70名の出席者が流派100年の歩みを祝いました。
2日目の特別交流稽古では、友寄道場の友寄館長、下野尻指導員から隆聖館のサンチンなどをご指導頂き、その後上地完文先生と友寄隆優先生の足跡を辿ってゆかりの地を散策しました。
そしてイベントの仕上げは修武会指導者の特別昇段審査会。友寄道場をお借りして六段位2名、五段位2名の昇段審査会を挙行。
友寄館長にもお立ち合い頂き、この日のために鍛錬を重ねた成果を存分に発揮して、見事全員合格を果たしました。
上地完文先生、友寄隆優先生、同隆和先生の写真か飾られた歴史ある友寄道場での昇段審査会は、猛暑に加え厳かな静寂と独特の緊張感のなかで実施され、合格発表と審査講評の時には道場内が汗と感動の涙と拍手で包まれました。
私は日頃から武術修行には「技術」「歴史」「精神」の3要素が欠かせないと述べて参りましたが、上地流の聖地=和歌山に集った参加者全員がその思いを改めて強くしたものと信じています。
この記念イベントが、関係者全員の団結と協力で実現できて本当に良かった。
これからも次の100年に向け、「それぞれの上地流唐手道」を一歩一歩着実に歩んで行きましょう。
上地流唐手はあなたと共にあり続けます!






